「eMAXIS Slim先進国株式」はつみたてNISA(積立ニーサ)でおすすめの投信



最終更新:2018/09/04

「eMAIXIS Slim先進国株式インデックス」についての記事を探そうとしていたらこれまで作っておりませんでした。

イーマクシススリム先進国株式インデックスは、私自身もつみたてNISA(積立NISA)で実際に積み立てているインデックス投資信託です。

具体的なメリット・デメリット、全面的におすすめできる理由について述べていきたいと思います。

つみたてNISA(積立ニーサ)の2018年成績中間発表!

eMAXIS Slim先進国株式がおすすめな理由

では具体的にイーマクシススリム先進国株式インデックスについてみていきましょう。

圧倒的な信託報酬、最安の実質コスト

eMAXIS Slim先進国株式インデックスの最大の特徴は圧倒的な低コストを実現している点です。

数ある投資信託の中でこれほどまで信託報酬が低く、忠実にインデックス指標に連動している商品は他にありません。

税込みで年率0.11826%以内です。←※ニッセイシリーズが大幅値下げを断行します。

それに伴い、eMAXIS Slim先進国株式も値下げをします。

年率0.1090%にすることになります。

これにより、最安値タイとして、一応、王座は守りましたが、信託報酬の安さが単独一位ではないことは由々しき事態だと思います。(純資産額でいうとニッセイが圧倒的なので、そうなると規模で同率一位では勝てない。)

eMAXIS Slimはもともと、それよりも信託報酬の高い「eMAXISシリーズ」というものがあり(現在もある)、そちらのイーマクシス先進国株の信託報酬を除く実質コストが0.094%だったので、0.21226%が推定の実質コストです。

こればかりは、年次レポートを見てみないとわかりません。

(更新情報)
年次レポート、報告書がでそろいました。

信託報酬も変わってきて、正確な数字はなかなか申し上げづらいのですが、おおよそ実質コストとして、0.197~8%程度になるかと思われます。

しかも乖離が少なかったのがさすがだと思いました。(一方ニッセイは乖離しまくりです。)

更に信託報酬が下がるとそれに伴って来年度のレポートではさらに実質コストを下げられるかもしれません。

しかし、現時点で競合となるのはEXE-iつみたて先進国株式ファンドのみであり、こちらはファンドオブファンズなので比較が難しいのですが下記に少しだけ書きたいと思います。

ちなみに他の野村つみたて外国株投信や、たわら先進国株式などは太刀打ちできない状況となっております。それほどにこの信託報酬は「劇的」に低いことを知っておいていただきたいです。

イーマクシススリム先進国株式の指標はMSCIコクサイインデックス

MSCIコクサイ・インデックス(日本を除く)については以下でまとめてありますが再度掲載します。

つみたてNISA(積立NISA)におすすめの先進国株式インデックスファンド

MSCIコクサイ・インデックスという指標はインデックスの指標なのですが、MSCIの指定する先進国23か国から日本を除いた先進国22か国の指標で、1986年から始まった実績のある指数です。

MSCIコクサイ・インデックスは、大型株・中型株1,318銘柄(※)が時価総額(価格×流通株数)の大きい順で組み込まれています。

アメリカの上場株式を集めたS&P500に比べるとさすがに成績は負けますが、アメリカ一本よりも世界分散させたいという人は多く、世界分散投資はインデックス投資の基本です。

アメリカ一本にしたくはない。日本には投資したくない。

そういった方にうってつけなのが、先進国の全体のインデックスであり、今回ご紹介するeMAXIS Slim先進国株式インデックスなのです。

eMAXIS Slim先進国株式インデックスの組み入れ国一覧

  1. アメリカ 65.48%
  2. 英国 7.06%
  3. フランス 4.46%
  4. ドイツ 3.97%
  5. カナダ 3.69%
  6. スイス3.20%
  7. オーストラリア2.69%
  8. オランダ1.46%
  9. 香港1.37%
  10. スペイン1.32%
  11. その他5.19%

アメリカだけで半分以上を占めています。これは時価総額ベースなので、それだけの大きさになっています。

ヨーロッパでも22%くらいは占めていると思うので、理想的な割合なのではないかとも思います。

それと韓国を新興国にするか先進国にするかは指標によって異なるのですが、こちらは韓国を含みます。

これについては賛否両論あります。そもそもMSCIコクサイインデックス自体がアメリカのインデックスETFでは主要な指標ではないことも頭にいれなければなりませんが、選択肢の中ではベターであることは間違いありません。

eMAXIS Slim先進国株式インデックスのセクター別トップ11

  1. 銀行・金融 18.5%
  2. IT/情報技術 18.08%
  3. ヘルスケア・医薬品・バイオテクノロジー 12.15%
  4. 一般消費財 11.9%
  5. 資本財10.67%
  6. 生活必需品 8.74%
  7. エネルギー  6.56%
  8. 素材 4.97%
  9. 公共事業 3.09%
  10. 不動産 2.91%
  11. 電気通信 2.44%

もちろん、十分分散がきいていると思います。

eMAXIS Slim先進国株式インデックスの組み入れ企業トップ14

  1. アップル
  2. マイクロソフト
  3. アルファベット(Google)
  4. アマゾン
  5. JPモルガン
  6. フェイスブック
  7. ジョンソンエンドジョンソン
  8. バンクオブアメリカ
  9. エクソンモービル
  10. バークシャーハサウェイ
  11. ネスレ
  12. ウェルスファーゴ
  13. インテル
  14. AT&T

これらアメリカ(ネスレはスイスです)の名だたる企業群を全て合わせても15%程度です。

こちらもかなり分散されていることがわかります。

ただ、上記で15%も株式で含まれていると考えるだけでわくわくします。

これらを自力で集めるのは大変ですしね。

eMAXIS Slim先進国株式インデックスのこれまでのリターン

こちらは同じ指標を目指しているETF(TOK)のリターンですが、おおよそこれに近い形で伸びています。むしろ、配当を再投資をしているので、指標よりもパフォーマンスは良いです。(下記参照)

分配金を自動で再投資してくれているので、ベンチマークよりも良い成績であることが確認できます。

また、純資産の伸び(グレー)も申し分ないですね。

つみたてNISA(積立NISA)とのマッチがよく図れている商品だなと思います。

eMAXIS Slim(イーマクシススリム)先進国株式インデックスのデメリット

正直、デメリットは見当たりません。

投資信託そのものや積立投資、長期投資、分散投資、低コストを考える方であればほぼほぼベストに近い商品だと思います。

アメリカ一本に投資をしたい人からすると余計な国々が入っているので、それはデメリットにはなり得るでしょう。

あとはそもそもなのですが、株式であるというデメリットは存在します。(元本割れする可能性はある。)

まだ年次レポートをみることができませんが、懸念点としては実質コストの大幅な上がりです。→※年次レポートでました。実質コストを含めてもインデックス投資で最安値の信託報酬になります。

また、三菱の姿勢も今後問われるかもしれません。というのは三菱は初めに高い信託報酬のeMAXISシリーズを出しています。

リンク→高い信託報酬によって安い信託報酬の商品が実現されている

そこでたんまりお金を集めておいて、安い商品(eMAXIS Slimシリーズ)を後出ししました。

これには批判もありますし、乗り換えるにはそれなりに手数料がかかります。

また、スリムシリーズがあることすら気づかずにそのままほっておく人は少なくないでしょう。

こういった投資家を舐めた殿様商売をしていることがあとあとどのような形になるのかは誰にもわかりません。

EXE-i(エグゼアイ)つみたて先進国株式ファンドとの比較

先進国の国々に投資するインデックス投信は他にも存在します。

また、その中で安い信託報酬でいうと「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」があります。

こちらについて、詳しくは別記事で作成いたします。下記参照(クリックすると別記事が開きます。)

EXE-iつみたて先進国株式(エグゼアイ)は「つみたてNISA(積立ニーサ)」でおすすめか

他のあらゆる投資信託の商品も寄せ付けない圧倒的な信託報酬、実質コストを誇るイーマクシススリム先進国株式(eMAXIS Slim先進国株式インデックス)ですが、唯一好敵手となり得るのがこの「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」です。

「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」の概要としては、ファンドオブファンズ(ただETFを買い続ける)で、内訳は以下の通りです。

  • シュワブU.S.ブロードマーケットETF(配分比55%)
  • SPDRポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETF(配分比45%)

信託報酬自体は信託報酬 税込0.081%とeMAXIS Slim先進国株式インデックスよりも低い信託報酬ですが、ここには少しからくりがあります。

ひとつは三重課税問題です。

これは楽天全世界株などファンドオブファンズによく言えることなのですが、米国ETFはアメリカが10%の源泉税を徴収するので、その分損をするというものです。

また、実質コストについても見えない部分が多く、実は大きな隠れコストが生まれるのではいかとの見方が強いです。

低く見積もってもeMAXIS Slim先進国株式インデックスには勝てませんし、もし隠れコストが大きくなると信託報酬は跳ね上がります。

EXE-i つみたて先進国株式ファンドに利点があるとすると、銘柄が中小株も含む約1万名柄に対して、イーマクシススリム先進国株式は約800銘柄という違い、でしょうか。

しかし、約800でも十分分散は効いていると思います。

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