楽天・全世界株式インデックス・ファンドはつみたてNISA(積立NISA)でおすすめできるか。全世界編②



Fund of the Year第1位獲得ファンド楽天VT

前回はSBIから出ているEXE-iつみたてグローバル株式ファンドについて分析しました。

EXE-i つみたてグローバル株式ファンドについて分析 全世界株編①

EXE-iつみたてグローバル株式インデックスはFTSEグローバルオールキャップインデックスへの連動を目指していますが、結果的に3つ別々の指数に連動をしており、その合計値でなんとかFTSEへの連動をしようとしていますが、果たしてそううまくいくのか非常に疑問だと私は考えております。上振れにせよ下振れにせよ乖離が見られることはインデックスファンドにとっては致命的だと思うからです。

今回は正真正銘、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスへの連動を目指したVTを買い付ける楽天全世界株式について言及していこうと思います。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドについて

楽天投信投資顧問から発表された楽天全世界株式インデックスファンド、通称、楽天VT。その名の通り、ETFであるVTを買い付けるだけのファンド・オブ・ETFになります。発表当時はETFを買い付けるだけ、しかも「あの」VTを買い付けるということで、投資ブロガーをはじめ、多くの人が驚きの声と歓迎をしていて、つみたてNISAが始まる前に度肝を抜く商品が現れたと、まるでお祭りのようでした。2017年のファンドオブザイヤー(FOY2017)にも選ばれ、多くの祝福を受けております。ファンドオブETFなので仕方ないので

指数 FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、全世界の株式市場の動向を表す株価指数です。アメリカや日本、欧州など45カ国以上をカバーしております。FTSE社(ロンドン証券取引所とフィナンシャルタイムズが共同設立)がが算出している、全世界の株式市場の動向を表す株価指数です。

信託報酬対象国は、アメリカやヨーロッパ、日本などの先進国だけでなく、中国やインドなどの新興国を含む45カ国以上となっています。世界の有名グローバル企業から中小型株まで、約7,600銘柄から構成されている時価総額加重平均型の株価指数です。全世界の大型株・中型株・小型株に投資し、投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。

構成国一覧

アメリカが52%、日本が8%、イギリス6%、カナダ・フランス・ドイツ3%・・・以下参照

ちょいと新興国が少ない気がします。個人的には新興国をもう少し加えたいところです。北米がこのくらいに抑えられており、他先進国が多いのは好感が持てます。(当方現時点ではヨーロッパ、新興国推しなので)

上位10銘柄

アップル、アルファベット(Google)、マイクロソフト、フェイスブック、アマゾン、J&J、エクソン、バークシャーハサウェイ、JPモルガン、ネスレ、と並びます。注目すべきは、上位10銘柄の割合が全体の8.8%しか占めていないということです。とてつもない分散がきいているのがわかりますね。全部で7800銘柄あります。

セクター別にみたときに、気になるのは金融が全体の23%も占めることです。

リターン

VTの1年リターンが18.92%、5年で10.7%です。

ここ1年ほどは素晴らしい成績を残しています。そして今後も期待できます。よくVTの批判的意見として、アメリカ株一本投資の人が「VTIやVOOには遠く及ばない、クソだ」なんて言いますが、アメリカは今後多かれ少なかれ減速することが各方面で見込まれています。今後はこれほどまでに大きくVTIやVOOがVTを突き放し続けることはなく、だんだん収束していくでしょう。

コスト

コストは、VTは0.11%です。楽天VTは信託報酬を0.23%に設定しています。ここに、運用コストと三重課税コストがどれだけかかるかわかりません。トータルコストとしては、運用成績を見てみないとなんとも言えませんが、0.2%ほど上がるのではないかと予想しています。(そうなると実質コストは0.43%となります。あくまで予測値です。)

楽天VT買うなら楽天証券がおすすめ

各証券会社でポイントが異なります。楽天証券は0.048%、SBI証券はSBIポイントが0.03%です。ですので、EXE-iつみたてグローバル株式ファンドを購入の際はSBI証券で、楽天VTを買いたい人は楽天証券でいいと思います。

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所感:悪くないが初期乖離はやむなし

VT自体に大きな文句はありません、多少金融が多いのと、新興国が少なめ、ヨーロッパももう少し増やしてほしいですね。こういう文句を言うやつは自分で世界ポートフォリオを作成すればいいんです。投資期間を考えると長期投資にはオススメができるファンドだと思います。つみたてNISAにおいては楽天VTしか買うことができません。バンガード社は信用できますが、楽天投信投資顧問については大きな信用が得られているとは思えません。あまりに大きな乖離が見られたら非常に残念ですが、それよりも運用コストとして、目論見書に書かれているコストとの乖離さえしなければ、リターンの連動については乖離はやむなしかな、と思います。

なによりも、全世界への分散投資は長期保有にとって必要不可欠です。VTは最良だとは思わないですが、それだとしても、非常に悪いとも思いません。つみたてNISAでおすすめの一つと言っていいと思います。

つぎは、野村つみたて外国株投信について分析していきたいと思います。

では

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