つみたてNISA(積立NISA)におすすめの先進国株式インデックスファンド



つみたてNISAをはじめたはいいが、どの商品を選べばよいのかわからない。そんな悩みがあるかと思います。

前回は「新興国株式インデックスを入れるべき」という記事を書きましたが、今回は大本命、先進国株式はどれにすればいいかをいろいろな商品を比較検討してみたいと思います。前回の記事はこちら

【つみたてNISAおすすめ商品】eMAXIS Slim新興国vsEXE-i新興国

それでは目次いってみよー

つみたてNISAで先進国株式は投資の「軸」となる重要な投資信託商品

つみたてNISAは1年で40万まで20年間、非課税で積立ができるという優れた制度です。初心者にとって、これほど有利な制度はとてもありがたいので使わない手はありません。

なぜ先進国株式が投資の軸になるかというと

世界分散投資が長期投資の基本

となり、アメリカが中心となる先進国株式は今後も未来における期待リターンは高く、綺麗な右肩上がりをしていくことがほぼほぼ予想されます。

上の図は株式が常に他の投資商品よりも確実な右肩上がりのリターンをもたらしてきたことを証明するグラフです。そして、基本的にはこの流れは現状の先進国によってもたらされたといっても過言ではありません。その割合が多いのです。

アメリカ一国に集中投資することは私は避けておりますし、オススメもできないのですが、アメリカを含めた先進国を多くの割合で保有することは時価総額的に言っても非常にセオリー通りの投資と言えると思います。

右肩上がりを続ける先進国

上記グラフは1925年からの先進国株価です。WWⅡの時に日本とドイツが激下がりしているのは仕方のないことですが、それ以降は順調に伸びています。90年のバブル崩壊後、日本は20年間低迷するわけですが、それでも昨今は復調してきていますし、このまま黒田日銀の金融政策、安倍内閣による規制緩和と積極的な財政政策があれば日本も伸びてくることでしょう。

MSCI コクサイ インデックス(日本除く)

組入上位国一覧

MSCIコクサイインデックスの組入上位です。アメリカが多くの割合を占めているのがわかります。ヨーロッパが25~30%弱含まれています。このヨーロッパが含まれていることが非常に重要です。→ヨーロッパETFを買うことについて

組入業種

金融偏重になりがちなインデックスファンドですが、これくらいでしたら私の中では全然許容範囲です。きちんと分散が利いていて良いと思います。

主要銘柄

アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、アルファベット(Google)などが並びます。これらはこれから世界を更に席巻していくことが期待されておりますし、常にイノベーションを求めている企業群なので、期待も大きいです。次にJPモルガン、エクソンモービル、バンクオブアメリカ、ウェルスファーゴ、ネスレ(スイス)、バークシャーハサウェイ、P&G、AT&Tが並びます。

~日本を除く、その意味~

先進国株式インデックス商品の多くが常軌のMSCIコクサインデックス(日本除く)への連動を目指しています。為替ヘッジあり・なし、と配当込み・除く、については下記で改めて考察していきますが、まずは先進国という名目になった時に、日本を除く意味はなんだろうか、ということです。

1卵を同じ籠に盛るな理論

分散投資のキャッチフレーズといえばば「卵を同じ籠に盛るな」でしょう、分散推奨系書籍やブログによく出てくるので、自然と覚えてしまう言葉です。日本を除くという意味においては、我々は、少なくともほとんどの読者が日本に住み、日本の企業で働き収入を得て、日本で生活をしていこうと考えていると思います。そのうえでは、すでに日本という国の影響をモロに受けるのは我々日本人であり、経済が悪くなれば、いろいろと困ったことが起こるでしょうし、経済が良ければ嬉しいこともあるかもしれません。そんな影響をモロ受けする日本において、日本株を多くの割合を所有することはリスクに対する考え方として隙があるかな、と感じます。自社株買いも多くの日本の企業はすすめていますが、良い時は良いのです、悪くなった時に共倒れする気ですか?だれが30~40年後の自分の会社が存続すると誓えるのでしょう。特に日本企業、トップ企業の体制はグズグズの企業が多く、傷の舐めあいが続いており、守られてはいるものの、いつその守備が決壊するかはわかりません。ですので、日本を除くという指標が標準になっていることは悪いことではないと思います。

2TOPIXなどの連動なら日本のETFや投信で個別に良い商品がたくさんある

日本を除く理由として、TOPIX連動や日経連動などで、個別に良い商品があります。ETFで購入するもよし、積み立てていくうえで、投信で低い信託報酬の商品(eMAXIS Slim国内株式や三井住友日本株)を選ぶのもよし、多く選択肢はあると思います。

為替ヘッジと配当込み

為替ヘッジor not

為替ヘッジというのは、あらかじめ為替の変動リスクを取り除いておくという手段のことです。外国株式を買う以上、買った時より円高になったり(損)円安になったり(得)することになります。損と得と書きましたが、実はそんなことはなく、物価によって調整されていくので、問題はないのですが、すこしややこしいのでこの辺は経済の入門書におまかせします。→おすすめ書籍一覧

その目に見えてわかりやすい「損をするかもしれない」という為替リスクについて、事前に予防線を張っておこうというのが為替ヘッジと呼ばれるものです。ただし、為替ヘッジには手数料が含まれるため、私個人としては、「為替ヘッジなし」を選ぶことをお勧めします。ちなみにつみたてNISAで先進国株式インデックスにおける為替ヘッジありは、4つほどしかないので、気になさらない方は無視していただいて構いません

配当込みor not

MSCIコクサイインデックスについてみてみると、「配当込み」や「配当なし」や「配当除く」という文言を見つけられると思います。株は、配当を出すことがあります。5%ほどの高配当を出し続けている企業もあれば、配当を出さずに成長を続ける企業もあります。インデックスファンドは株のごちゃまぜなのですが、もちろん配当がそこから出ています。連動を目指すベンチマークがその配当を含めた指数か、配当を除いた指数かという違いです。(配当込みベンチマークと配当除くベンチマークと別々に存在するんです。)これは見方で変わるのですが

一般的な見方では配当込みが好まれます。

配当なしについては

「そのベンチ―マークは本来配当が出ている数字でベンチマークと戦うので、上振れするのは当然、ファンドマネージャーは楽している」

「上方乖離しやすく、成績が良いと勘違いしてしまう、不誠実」

という意見があります。私はそれについては少し懐疑的です。

こちらも特にどちらがいいということもないと思います。それほど大きな乖離や得になっていたとしたらすでに問題になっているはずですし、配当除くに連動していたらETFのように口数ごとに分配金を出せばいいだけの話です。

為替ヘッジについても配当込みかどうかもあまり気にしなくてよく、為替ヘッジでない商品で、配当は気にしなければいい。むしろトータルコスト(実質こすと)のほうがよっぽど重要です。

先進国株式インデックスファンド比較(MSCIコクサイインデックス)

ファンド名 信託報酬 実質コスト 騰落率(半年)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド  0.20412% 0.32312% +9.8%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス  0.11826% 0.21226% +9.79%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)  0.2052% 0.2262% +11.5%
たわらノーロード 先進国株式  0.216% 0.254% +9.78%

トータルコストでみるとeMAXIS Slim先進国株式が1位となりました。騰落率はじつはレポートをそのまま流用しましたが、その瞬間の基準価格(例えば1月1日の時点と7月1日の時点など)を比較しなくてはならないのですが、今回は甘えました。どこを基準にするかでバラバラになってしまうので、今回はifeeが1位に見えますが、実はほとんど横並びです。MSCIコクサイインデックスの中ではeMAXIS Slim先進国株式が買うべきファンドになります。

他の指標の先進国株式インデックスとの比較(後述)

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

EXE-i つみたてグローバル株式ファンドについて分析 全世界株編①

野村つみたて外国株投信 MSCI ACWI(除く日本、配当込み、円換算ベース)

「野村つみたて外国株投信」はつみたてNISAでおすすめか。全世界編③

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

楽天・全世界株式インデックス・ファンドはつみたてNISAでおすすめできるか。全世界編②

三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス 

まとめ:eMAXIS Slim先進国株式インデックスを買おう

最後は尻つぼみになってしまいましたが、MSCIコクサイインデックス以外の指標については、個別で分析したいと思います。

つみたてNISAをはじめるのに最適なネット証券

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SBI証券

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それではまた

 

 

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