投資プランよりも人生のプラン~金で何をしたいかを明確にしよう~



世の中には投資本なるもので溢れています。

私も、書籍一覧でおすすめの本を載せていますが、本当に大切なことは投資プランよりも人生のプランだと思うのです。

今回はそんな人生についてのお話をしていきたいと思います。

ガソリンスタンドの店員がコツコツ貯めて億万長者になった話は魅力的か

JoeyBlendhead / Pixabay

さて、投資本でもしょっちゅう出てくるのが、ガソリンスタンドの店員(ロナルド・リード氏)がコツコツ貯めて株式による資産が約10億にもなって死んでいったというお話。

果たして、これは生き方として魅力的なのでしょうか。

どうにも私にはしっくりこないのです。

人生の目標は皆同じではない

このロナルド・リード氏は、株式投資が唯一の趣味だったそうです。そのためには、あらゆることをケチり、節約し、株式に投資する。売りは決してしない。とにかく優良株を買い増す。

そうすることで、結果的に多額の資産を手に入れたわけですが結局死んでしまい、図書館や学校に寄付をした・・・

チャンチャン

なんかいい話にまとまってますが、ツッコムべきだと思うんです。

リード氏は個人の生き方なのでいいでしょう。ガソスタの店員のジジイが実は株式で大資産を手に入れていたなんて話もキャッチ―だから投資本で使われるのも当然だと思います。

ただ、株式投資している皆がバフェットやリード氏のように、趣味であり、資産を増やすことだけに執着しているのでしょうか。

皆さんは「10億をやろう、ただし使ってはいけない、死後手に入る」と言われたら嬉しいですか。

私は残念ながらNOです。金は好きです。増やせるなら増やせた方がよいと思いますし、その増える過程が楽しいのも感覚的にはわかります。

しかし、金というものは血液によく例えられるように、使って初めて意味が生まれると思っています。

そして金を使って何かをしたり、それだけの資産を持っていて持て囃されて承認欲求を満たす、ならまだわかります。

だからバフェットはよくわかるのです。彼は有名人ですから。しかもその株式投資で有名になり、「投資の神様」とまで言われているのです。

実際大金持ちですし、それでいて誰もがチヤホヤし、有名人で気持が良いのだと思います。

もちろん心労やプレッシャーは計り知れないと思いますが、それも含めて有名人は楽しめるのだと思うのです。

しかし、このロナルド・リード氏はバフェットとも違います。死後知れ渡ったのです。

そもそも絵描きや文学者、音楽家など芸術家が生前は無名で、死後ひょんなことから有名になるというパターンはありますが、あれにも少し疑問を抱くところではあります。生きている間に認められたくないか、と。

これは価値観なので、一人一人異なっていいと思うのですが、少なくとも私は死後どうなろうと知ったこっちゃないと思ってしまう性格です。

生きている間に、その金があることで自尊心を肥やしにする、それは寄付する形でもいいですし、VCに投資したりでもいいですが、少なくとも誰かにこの功績を知ってほしい、凄いと思ってもらいたいという気持ちが人間どこかに生じないでしょうか。

そういった人間の根本的な欲求や欲望に対して投資本やノウハウは寄り添っていないと思います。そしてそれは人によってはいびつな形にうつると思います。

株ブロガーの多く、特に投資信託、積み立て投資界隈はそういったゴールや目的を「わざわざ言わなくていいだろう」とスルーしているきらいがあると思います。

人生の目標、お金の使い道を明確にし、投資プランに組み入れる

sasint / Pixabay

まずは元手でいくら準備ができるのでしょうか。これはインカムやすでに持っている資産にもよってくると思います。

大体で良いので、これくらいを投資しようという準備はしておくべきです。

次に投資をする目的です。

投資自体が趣味なのか、お金を大きく増やしたいのか、銀行よりも利率がいい程度でよいのかを決めたいところです。

そして増やしたお金で何をしたいのかが最も重要です。

時間軸や時系列として、いつお金を使いたいのでしょうか。老後なのか、今なのか、もしくはリード氏のようにただ増えていくというのを眺めるのが趣味なのか。

私は多趣味ですし、欲望まみれの人間です。それを自覚しています。節約も大切だと思いますが使うべきところにお金をきちんと使うという教育の下育ってきました。

私は特に投資で有名になれるほどの投資術は持ち合わせていないと思います。

なので、ある程度の儲け程度で落ち着くと思います。

その儲けは日々の生活に少し色どりを加えてくれればいいと思います。

年一の旅行を国内旅行ではなく海外へ、海外ならアジアでなくヨーロッパへ、など

誕生日会のステーキを少し良いものに変えたり

女性に少し見栄を張ってよいものを買ってあげたり

好きなスーツや靴や時計に充てたり

とそんなものです。

そのためには永遠にホールドしておくなど、考えられず、短期で売ることもありますし、長期で持っていたとしても全額売却はないにしろ、少しずつ売っていくなどしていき現金に変えていき使っていきたいと思います。

家族にお金を残してもロクなことないですし、資産家になりたいわけでもありません。

どうなのかわからないのですが、こういった考え方の人は投資をやる人で少なからずいるのだと思います。

人間というのは欲まみれですが、実際はそこまでの欲はなく、それでいて強欲という表裏一体をなしているものだと思います。

なんのために投資をしているのか。目的は何か。これを考えずに世界投資を50年続けておじいちゃん、おばあちゃんになってしまっても面白くないと思うのですが。

どこか積立投資組、バフェット、シーゲル崇拝組にはそういう方が多いように見受けられます(本当は強欲なのに、です。)

では。

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