(最終更新日:2018/08/30)
私はこのブログにおいて、いつもネット証券をおススメしています。
それは、総合的に実店舗よりも圧倒的にお得だからです。
それは間違いないことであり、今後もかわりませんが、世の中には「ネット証券とか怖い」という人は一定数存在します。
今回は実店舗がある唯一のおすすめ金融機関、ゆうちょ銀行でのつみたてNISA利用について書いてみたいと思います。
Contents
ゆうちょ銀行でつみたてNISA(積立NISA)口座を開設
なぜ唯一の実店舗おすすめ金融機関がゆうちょなのか
はじめに、なぜゆうちょ銀行「だけ」が実店舗のある金融機関でおすすめができるかを説明します。
そもそもですが、他にも沢山つみたてNISAを開設することができる金融機関はたくさんあります。
大手であれば、三菱UFJ銀行や、みずほ銀行、三井住友銀行でももちろん開設できますし、地銀や信用金庫、大手証券会社(野村証券・大和証券など)でも、もちろんつみたてNISAは開設できます。
しかし、実店舗の商品ラインナップが、正直クソ商品ばかりですし、なんならつみたてNISAでないクソ株をすすめてきたりします(本当です)。
つみたてNISAでの積立するべき商品というのはある程度定石があります。それは
「①信託報酬が低く、②インデックス投資で③全世界的に分散投資している商品」
という鉄則です。
それができないつみたてNISA商品は意味がないのですが
大手銀行や証券会社は
「信託報酬高めのアクティブファンド商品」をすすめてきます。
というか信託報酬の低い商品をそもそも用意してません。
大手銀行や証券会社は自社で作って認証された商品のみを2~3点取り扱っているだけで、それらがより良い商品に比べてよくないのです。
ゆうちょが優れている理由は
- 商品ラインナップが優れている(ただしネット証券ほどではない)
- どこにでも店舗がある
- ゆうちょというブランド力の強さ
です。
それではひとつずつ説明していきます。
ゆうちょ銀行が実店舗としておすすめな理由:人々のネット証券に対する怖さ
先日、コインチェック社による仮想通貨NEM(XEM)の流出事件が起こりました。
約580億というとんでもない額の流出は現時点でも解決には至っておりません。
返金もされるかどうか、そしてコインチェックで他の金融商品を購入している人にも影響は波及し、現金化して引き出すことができないという問題も発生しております。←もう収まったニュースなのでこのくらいにしておきましょう。
このようにネット店舗のみの金融取り扱い会社について、一般の人の不信感は一定程度あると思います。
銀行もネット銀行ではなく、人と対面してでないと不安という人は多いです。
昼間の大手銀行に行けばわかると思いますが、ATMがあるにもかかわらず、それよりも時間的コストがかかる窓口にお金の引き出しをする人が後を絶ちません。
それほど実店舗、対面であることの信用性というのは高いのです。
平成生まれからすると「?」ですし、残念ではありますが。
しかし、確かに資産が多ければ多いほど大手の銀行に預けている方が安全そうだというのは理解できます。
ネット銀行がネット銀行であるのには理由があって、それはどこかにベンチャー気質のようなものがあり、その過渡期であることは否定ができないからです。
ネット銀行であれば、いつハッカー(クラッカー)によって口座を荒らされるか分かりませんし(これは大手でも本当は同じなのですが)、そのセキュリティなど多くの物事にきちんとお金をかけられるのは潤沢に資産がある大手銀行であることは間違いないと思います。
なので一般的にまだまだまだまだネット銀行やネット証券がマイナーであり、うさん臭く、信用がないことはきちんと認識せねばなりません。
ゆうちょ銀行という安心感
逆に言えばゆうちょというブランドは実店舗のなかでも群を抜いています。
日本中どこにでもありますし、民営化したあとも、それなりにきちんと経営もしているイメージで、改革にも目を向けている感じがします。
お子様の口座からお年寄りの口座まで、日本人は一人一口座、ゆうちょで持っているのではないか、と言われるほど「とりあえずゆうちょ」といった安心感がそこにはあります。
そのゆうちょで対面で、しっかりと説明を受けることができて、しかもいい商品があるとなると良いと感じる人がいることもうなずけます。
少なくともどこの馬の骨かもわからぬ謎のブロガーの言っていることよりも、ゆうちょのお姉さんが言っていることのほうが「正しそうに」聞こえるのは言うまでもありません。
そういった意味でも、結果的に良い商品に巡り合えるのであれば実店舗でもよいと私は思っておりますし、ゆうちょ銀行は実店舗として最適な金融機関だと考えております。
ゆうちょ銀行でのつみたてNISA(積立NISA)商品ラインナップ
名称 | 分類 | 運用会社 | 信託報酬 | 店頭申込 | 特徴 |
つみたて日本株式(TOPIX) | インデックス型 | 三菱UFJ国際投信株式会社 | 年率 0.1944% | 〇 | TOPIXに連動するインデックスファンド |
つみたて先進国株式 | インデックス型 | 三菱 UFJ 国際投信株式会社 | 年率 0.216% | 〇 | 、MSCI コクサイ・イン デックス(円換算ベース)に連動するインデックスファンド |
つみたて新興国株式 | インデックス型 | 三菱 UFJ 国際投信株式会社 | 年率 0.3672% | 〇 | MSCI エマージング・マーケット・ インデックス(円換算ベース)の動きに連動するインデックスファンド |
JP4資産均等バランス |
ファンドオブファンズ型 |
JP 投信株式会社 | 年率 0.2376% | 〇 | 日本株式・先進国株式・日本国債・先進国国債にそれぞれ4分割して投資 |
野村6資産均等バランス | インデックス型 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 年率 0.2376% | 〇 | 日本株・先進国株・日本国債・先進国国債・日本リート(不動産)・海外リート(不動産)に6分割で投資 |
つみたて8資産均等バランス | インデックス型 | 三菱 UFJ 国際投信株式会社 | 年率 0.2376% | 〇 | 日本株・先進国株・新興国株・日本国債・先進国国債・新興国国債・日本リート・先進国リート |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | ファンドオブファンズ型(ほぼインデックス) | セゾン投信株式会社 | 年率 0.68%±0.03% | ×(ネットのみ) | 株式と債券を1:1で投資、バンガードのETFを買い続けるファンドになります。 |
セゾン資産形成の達人ファンド | ファンドオブファンズ(アクティブ型) | セゾン投信株式会社 | 年率 1.35%±0.2% | ×(ネットのみ) | 株式を原則100%とし、その時々によってよりよいETFを買い付けていくというファンド |
※ちなみに、バランスファンドにおける内訳はどの指標にインデックス投資しているかというと以下の通りとなります。
・日本株式…TOPIX(東証株価指数)
・先進国株式…MCSI World Index(日本除く)
・新興国株式…MSCI Emerging Markets Index※1
・日本債券…NOMIRA-BPI総合
・先進国債券…City‐group World Government Index
・新興国債券…JP Morgan Emerging Market Bond Index Plus※2
・日本不動産…東証REIT指数
・先進国不動産…S&P先進国REIT指数
今回は、セゾンバンガードグローバルバランス、セゾン資産形成の達人については扱いません。
別記事にて評価したいと思いますし、もしネットで申し込めるリテラシーがあれば、ネット証券をオススメするからです。
ゆうちょ銀行でつみたてNISA(積立NISA)を開設して買うべき商品
セゾン投信の2つを除くとして、しげる的おすすめ商品は
面倒くさくて、なにも考えておらず、一つだけにただただ投資したい人には
・JP4資産均等バランス 100%
を強くおすすめします。
ただただ、これだけ買い付けるだけでも、やらないよかマシです。
少し心配なのは純資産の伸び悩み(1月開始から1か月で1億円程度)ですが、ゆうちょ自身の投信会社ですし、つぶれること(償還される)はまずまず考えられません。
(更新情報)2018年7月時点で5億円にあと少しです。とてもすごい伸び率でもないですが、順当に純資産が伸びていっていることがわかります。
もし、いろいろと組み合わせたい人は
・JP4資産均等バランス 40%
・つみたて先進国株式 50%
・つみたて新興国株式 10%
おそらく、というか、ほぼおそらく、こちらのほうが上のJP4資産一括よりも成績が良いと思います。
結論:実店舗ならゆうちょ銀行がおすすめ、でもやはりネット証券が一番
もし、周りにおばあちゃんがいて、投資には興味があるが、ネット証券はなんのことやらさっぱりわからない人については、ゆうちょが非常に良いので、ゆうちょ銀行に連れて行ってあげてください。しかし、
私はゆうちょ銀行でつみたてNISA口座は開設しません。
なぜならeMAXISイーマクシススリムシリーズがないからです。
これは他の記事にも書きましたが、イーマクシススリムシリーズとつみたて投信シリーズ(今回ゆうちょで取り扱っているシリーズ)は同じ三菱UFJ国際投信の商品です。
イーマクシススリム(eMAXISslim)シリーズを売るために、儲けを他で出さねば旨味が投信会社側になく、その儲けを出すために「つみたて投信シリーズ」や「eMAXISシリーズ」(スリムではない)が存在するのです。
まぁ今回のつみたて投信シリーズは、「悪くはない」「ベター」な商品なので、ネット証券が怖くてつみたてNISAに手を出せない機会損失を考えれば、実店舗であるゆうちょ銀行へ行き、つみたてNISA口座を開いて投資をはじめるだけでも良いと思い、紹介させていただきました。
それでも大手の銀行や証券会社に行くより断然おすすめですので、祖父祖母がいる方、ネット証券はなんだか怖いな、と思っているかたにはおすすめできます。
では
つみたてNISA(積立NISA)でネット証券が怖くない人はぜひ!
まずは資料請求して比較してみてください。
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