メルカリ(4385)株価10%下落して叩かれているが、何か勘違いしてないか?



2018年8月10日現在

東証マザーズ、メルカリ(4385)が10%、暴落しました。

日本で唯一と言ってよいユニコーン企業として注目され

旋風を巻き起こしたメルカリですが、ここにきて失速です。

投資家たちから罵詈雑言が浴びせられていますが、

私は少し「ちょいと勘違いしちゃあいないかね」と思いました。

暴落の原因

私の見立てについて書かせていただきます。

ではいってみましょー

メルカリ(4385)の株価が10%下落したきっかけ

Pexels / Pixabay

メルカリの株価が下落したきっかけは

8月9日に上場後初となる2018年6月期の連結決算を発表しました。

売上高は前の期比62%増の357億円と増収だった一方、最終損益は70億円の赤字(前の期は42億円の赤字)で、赤字幅が拡大しました。

前年同期が28億円赤字だっただけに赤字拡大の現実をみて、個人投資家たちがろうばい売りに走ったと思われます。

メルカリ赤字決算の原因

メルカリが赤字決算の原因は事業拡大に伴う人件費や広告宣伝費の増加、また米国市場での先行投資が響いたそうです。

市場予想(QUICKコンセンサス、7社)は売上高が365億円、純損失は48億円でしたが実際はそれよりも赤字が拡大していたことになります。

メルカリ反落に対するメルカリ側の反応

メルカリの山田進太郎会長は9日の決算会見で、

「現在は成長を目指していくフェーズ。いつまでに黒字化するかは明言できない」

と言っています。

また、今後、米事業や決済サービス「メルペイ」への投資などで収益性を高めたい考えを示しました。

株価については公募価格の3000円より高い水準で、「期待に応えていくのが重要」と述べました。

メルカリ反落に対する投資家側の反応

Ashish_Choudhary / Pixabay

この下落に対して、ツイッターやヤフーファイナンスの掲示板などでは個人投資家が中心に批判が起こっています。

「裏切った」

「中古の物を売買するだけのクソサイト」

など罵詈雑言が並びます。気分が悪くなるので多くを書くのは控えさせていただきます。

しかし、一素人投資家として、今回の下落騒動には疑問が多く残ります。

メルカリが下落しても擁護する理由

RobinHiggins / Pixabay

まず、はじめに言っておきたいのは、メリカリに対して、個人的な思いがあるわけではないことをお断りしておきます。

また、株も保有していません。(興味はありますが

その上での勝手な発言とします。

メルカリの売り上げは伸びている

まず、第一にメルカリの売り上げが伸びている、ということです。

もちろんこれだけの売上高で純損失が出るというのは経営どうなってんの?と聞きたい気持ちもわかりますが

売上高を見ると綺麗な成長を見せています。

皆大好き、もはや敵なしかと思われるAmazonもそこまでの利益は出していません。(売上高はハンパないですが。)

利益を圧迫している要因が将来の利益のための投資なのだとすると、今の業績だけで企業を評価するべきではありません。

メルカリの今が過渡期であるという理解ができていない

上記のように、今の業績だけで企業は評価するべきではありません。

今のメルカリは、ダウンロード数を伸ばし続け、日本とアメリカで1億DLを突破しています。

そして、アメリカへの進出を盤石にしようと広告費などが莫大にかかっています。

eBayがアメリカにはありますし、中古市場というそれこそ「モノ」に対する考え方も異なるので、すぐすぐにアメリカにマッチングするはずはありません。

そんなことはメルカリは百も承知です。

実際、広告費だけで売上高のほとんどを消化しており、むしろそれだけが「不安要因」なわけです。

しかし、新たなビジネスモデルを認知してもらうことがメルカリにとってはキーになるはずですし

この認知が進めばあと数年後にはamazonのように盤石な安定してくると思います。

土地代や設備投資などが必要のないモデルというのは強いです。その辺をわかって批判しているのでしょうか。

経営陣の声が個人投資家まで伝わっていないような印象を受けます。

そもそもメルカリがベンチャー・ユニコーン企業であるということ

そもそもメルカリは日本では数少ないユニコーン企業(未公開段階で時価総額が1000億円を超える)だったのです。

アメリカや中国やインドでは毎年ユニコーン企業が生まれますが、日本では風土なのか経済状況なのか、本当に勢いのある企業が生まれにくい状態が続いています。

これが今の日本の閉塞感を漂わせていることは言うまでもありません。

いつまでたっても昭和頭の昔からの慣習を続けている官僚的な企業ばかりなのです。

そんな中で、メルカリは言葉の通り孤軍奮闘しています。

ヤフオクなどがある中、スマホでの使用、若者へのアプローチをかけて、ここまできたことは素晴らしいと思います。

株主というものは本来、自分ではできない能力を金で買って応援するものです。

文句があるのであれば、前向きな提案を株主総会で行い、意見をするべきです。

そうでない人々、つまり今回多くを溶かして文句だけ言っている個人投資家は、所詮その程度であるという自覚がないことそれそのものが大きな問題であると思います。

メルカリは素晴らしい売上業績を誇っています。そして赤字のほとんどが「投資」です。

これは最近始まったことではなく、メルカリの企業戦略として分かっていたことだと思います。

それを上場してはじめての決算で再赤字を出したということで狼狽売りし、損で溶かした腹いせをしている構図はなんとも「クソダサい」なと思うわけです。

メルカリの未来はそう暗くない、今後の展開「メルカリペイ」の存在

6月末、「メルカリ」の累計ダウンロード数は国内が7570万、米国は3990万となりました。

私は数少ない日本の未来を担う大きな産業になりえるとメルカリについて思っています。

メルカリペイを今後リリースし、フィンテックにも順応しようとしています。

アマゾン、アリババ、と並ぶ大きな企業になる可能性を秘めています。

シェアリングエコノミーは日本だけの動きではなく、欧州ではかなり当たり前の文化になっていますし

モノが増え過ぎた先進国において、かなり大きなサービスになりえると思います。

まだまだ不安定なのは間違いないですし、そこまでリスクをとって投資することはできませんが、動向をみて

割安であると判断できる瞬間が訪れたら仕込みたい株の一つではあります。

企業として少し応援していこうと今回の一件をみて思いました。(完全にヤフオクユーザーですが。)

ではまた。

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