【バンガード】VTIはアメリカ市場全体に投資できる優れたETF、分析と評価



【バンガード】VTIはアメリカ市場全体に投資できる優れたETF

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は中小株含めてアメリカ市場全体に投資ができるETFです。

これまでの歴史が証明している通り、アメリカ市場は素晴らしいパフォーマンスを残しています。

アップルやアマゾン、フェイスブックやグーグル(アルファベット)など名だたる企業はすべてアメリカ企業です。

私は昨年(2017)までは旧NISA(つみたてNISAではなく、140万まで非課税(ただし5年間))を利用していました。

旧NISAにおいては、海外ETFの買い付け手数料が無料だったため、また、ETFがNISAの適用範囲内であったため、勉強も含めて海外ETFに投資していました。

そもそもETFとは株式市場に上場している投資信託です。

今回は海外ETFでも、米国全体に投資ができるVTIをご紹介したいと思います。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)について

アメリカは世界経済の中心

アメリカは言わずと知れた世界一の先進国です。世界の経済の中心であり、あらゆる先進国の指標においても、アメリカは多くの割合を占めています。

たとえば、日本の投資信託の先進国商品の標準指標ともいえるMSCIコクサイインデックスにおいては、57%もの割合がアメリカで占められています。

アメリカは常に右肩上がりの長い歴史

また、アメリカは建国以来の長い長い歴史の中で、株価を常に右肩上がりに上昇させてきました。

アメリカ市場の早急な不況からの脱出と「優秀な」中央銀行FRB

もちろん、近年で言えばリーマンショックなど不況を迎えることもあります。

リーマンショックは、不動産バブルによりサブプライムローンなどというクソ債券を大量に発券し細分化して配ったため、信用がガタ落ちし、雪崩式に株価が大暴落した事件です。

詳しくは映画でどうぞ。

下記二つは経済学部の授業でも採用されている、分かりやすく描いた映画です。

こちらは書籍版になります。

一つ目のインサイドジョブにもFRBという日本でいう日銀、日本銀行、いわゆる中央銀行がでてきます。

今のFRBの議長はイエレン氏です。 今はパウエル氏です。

彼女は労働市場にまつわる研究をしていた経済学者です。

そして、FRBの委員たちも学者で固められています。

また、外部委員会というか経済評論家の地位もアメリカにおいては高く、一意見がきちんとFRBで吸い上げられるような形もあります。

何が言いたいかというと経済をマクロレベルで見た時に、中央銀行の役割は大きく、その中央銀行を担う人たちが世界の経済学の頂点にいるような人ばかりなので、かなり安定的な運営がなされています。

実際、さきほどのリーマンショックもアメリカがいち早くその傷から癒え、回復しています。

かくいう日本は、リーマンショックからようやっと今さきごろ抜け出したかな、というレベルです。

アメリカ市場は企業側の株主に対する配当意識が高い

企業側がきちんと配当を出そうと、そして、株価を意識して経営がなされるという土壌ができています。

以上により、アメリカ株はとても有望です。(実は私はアメリカ株一本主義に少し懐疑的です。

アメリカは先進国で数少ない人口流入、非高齢化

日本は世界でも有数の少子高齢化が進んでいます。

日本とイギリスが著しいです。

ドイツなどは対策に躍起になっています。

アメリカはというと人口の流入が多く、高齢化も進んでいません。

そして、インドなどで優秀な成績を収めたエンジニアなどが入ってきます。

優秀な人間の流入、うらやましい限りです。経済成長にとってはこれ以上いい材料もありません。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)分析

まずは、なんといっても、アメリカ株のほぼすべて(99.5%・約3600銘柄)を買うことのできるVTI(バンガード トータルストックマーケットETF)です。

日本のブロガーには世界中を買えるVTが人気ですが、アメリカ株に注目した際に、これ以上の全米分散投資もありません。

ETFでよく言われるのは値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の二択でどちらを選択し、成長させていくかという問いです。

これには最適解はないのですが、一般的に、ファンダメンタル(アクティブ)はキャピタルゲインを好み、インデックスはインカムゲインを好むイメージがあります。(この辺りはマルキール先生に任せます。)

このVTIはそのどちらも狙うことができます。キ

ャピタルゲインを狙える成長株も多く、分配金を定期的に出す優良な会社もたくさんあるのです。

保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合 (%)※上位10位で全体の16.4%

アップル 2.7%
マイクロソフト 2.2%
アルファベット 2.2%
フェイスブック 1.5%
アマゾン 1.5%
バークシャーハザウェイ 1.4%
ジョンソン&ジョンソン 1.3%
エクソンモービル 1.3%
JPモルガン 1.3%
バンクオブアメリカ 1.0%

次にセクター別の構成比率(普通株式の割合比較) (%)です。

金融 20.5%
テクノロジー 18.0%
資本財 13.3%
ヘルスケア 13.2%
消費者サービス 12.4%
消費財 9.1%
石油・ガス 5.7%
公益 3.2%
素材 2.6%
通信サービス 2.0%

 

なにより特筆すべき点は、大きく、そして長い値上がりです。

2009年、先ほど話題に出したリーマンショックでガクっと下がっています。

今後もこういうように大暴落は起きてしまいます。

しかし、数年我慢すれば必ず戻り、また右肩上がりになっています。

かのウォーレン・バフェットが妻に「S&P500を買え」と言ったことで話題になったS&P500銘柄(今回はIVVを参考値)ですが、チャートにしてもVTIはS&P500を上回るリターンを見せています。

さらに驚くべきは信託報酬です。

なんと0.04%です。

日本の3分の1の信託報酬でアメリカ全株を買うことができるのです。

純資産額も申し分ない82,036百万(米ドル)、月間出来高も4,331万株と日本のETFがショボく見えてしまいます。

「米国ETFでオススメを一つあげろ」と言われたら万人にすすめられるこちらのETFを紹介するでしょう。

「つみたてNISA(積立ニーサ)」で楽天VTIを買うことができる

海外ETFは「つみたてNISA」では購入することができません。(旧ニーサでは買うことができます。)

つみたてNISAは国内のインデックス投信に限るからです。

また、ETFは少額積み立てができないため、つみたてNISAには組み入れられていません。

しかし、今回紹介したVTIについては、つみたてNISAで、

・楽天・全米株式インデックス・ファンド (愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) 

という名前で積立購入することができます。こちらのファンドはただただ、VTIを買いまくるというファンドです。

こちらはアメリカのみの株なので三重課税がかかることもなく、おすすめできる商品の一つではあると思います。

ただ、アメリカ株一本という考え方に私は大きく賛同しているわけではありません。

もちろん有望ではあると思いますが、ベストな解だとは思っておりません。

ただ、長い期間を考えると決して悪い選択ではないので、迷ったらアメリカ一本投資というのも面白いのかもしれません。

VTIを買うことができるおすすめ証券会社

SBI証券

楽天証券

マネックス証券

以上です。ではまた。

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