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【QQQ】はハイテク株で構成されたETF
QQQ(パワーシェアーズ QQQ トラスト シリーズ1)はナスダック上場の時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100(NASDAQ)指数に連動する投資成果を目指すETFです。
投資カテゴリーはテクノロジーと一般消費財セクターが中心で、金融セクターは対象外となっていますが、その上位はほとんどがいわゆるハイテク株です。
好調なアメリカ株でもひときわ目立つ成長を見せているETFがこちらのQQQです。具体的に見ていきましょう。
QQQのチャート
QQQの99年からの約20年間のチャートです。ドットコムバブル崩壊の影響でしょうか。
01年から低調が続き、リーマンショックを受け底値です。
しかしその後の伸びはすごいですね。1年ちょいであの未曾有のリーマンショック時のダメージから回復しているのも驚きです。
日本はバブル崩壊から回復まで27年ほどかかったわけですから。FRB恐ろしや。
このQQQというETFの最大の魅力は、この伸び率でしょう。
ここまで綺麗に上向きに伸びるETFはそうそうありません。
リーマンショック辺りに購入してホールドした人は今ごろウハウハなんだと思います。
といったように一攫千金型のETFといえます。ETFはその特性上、大勝ちにも大負けにも向いていないのですが、このETFは数少ない、大きく買っているETFだと思います。
もちろん、いつ落ち込むかもわかりませんが、少なくともこの10年近くの伸び率は尋常じゃないと思います。
QQQ構成銘柄一覧
1アップル(Apple) | テクノロジー | 12.37% |
2アマゾン(Amazon) | 通販 | 11.17% |
3マイクロソフト(Microsoft) | テクノロジー | 9.98% |
4アルファベットC(Google) | テクノロジー | 4.76% |
5Facebook | SNS | 4.63% |
6アルファベットA(Google) | テクノロジー | 4.11% |
7シスコシステム(Cisco) | テクノロジー | 2.41% |
8インテル(Intel) | テクノロジー | 2.41% |
9ネットフリックス(Netflix) | ケーブルテレビ | 1.89% |
10エヌビディア(NVIDIA) | 半導体 | 1.85% |
保有構成銘柄トップ10で全体の55%になります。
その下に、コムキャスト(テクノロジー)、ペプシコ(生活)、アムジェン(医薬)、アドビ(ソフト)、ブロードコム(半導体)、
錚々たる銘柄だと思います。セクター別にみても、
テクノロジーが6割を超えています。
シーゲル教授によると生活必需品が強いセクターであると述べられておりました。
確かに、間違いなく過去100年においてはそうだったのだと思います。
しかし、昨今の株価の動きを見てみると、どうにも過去の例が当てはまらないことがかなり多い印象を受けます。
私のこれは完全な私見ですが、テクノロジー株が世界を今後も席巻しつづけるのではないかと思っています。
もちろん、Facebookやエヌビディアなど、すでに危険な信号がある企業もなくはないですが、落ち込んだら組み入れ企業から外されるだけですので、他の有力テクノロジー株が組み入れられるでしょう。
ETFのポートフォリオは四半期ごとに見直しされます。
QQQ信託報酬は0.2%これを高いとみるかどうか
QQQの信託報酬は0.2%です。
これを高いとみるかどうかです。
私はETFとして許容ギリギリの高さだと思っています。
少なくとも三重課税がかかるETFもあるのを考えると、まぁ、このくらい仕方ないか
と思うこともできなくはありません。
ただ、S&P500をただただ買い続けるIVVやVOOの信託報酬は0.04%という驚異的な数字をたたき出しています。
年間だけでその5倍の信託報酬を払い続けるのは、ちょいとおバカな気もするので
超長期投資にはあまり向かないかもしれません。ほったらかし、というより成長株ETFとしての見方がよいと思います。
QQQ配当金
配利回りは0.71%です。
インカムゲインを狙っていく方には全然向いていません。
雀の涙程度です。
完全にキャピタルゲイン向きです。
アマゾンなど、グロース株は配当金を出しません。
自分達の企業の成長にお金をかけるからです。
つまり、株価に再投資されているようなもので、実は私はこの考え方は嫌いではありません。
日本のようなどうしようもない内部留保ではなく、アメリカは株主重視であり、そのうえで、あえて配当を出さずに株価を上げるために投資に回しているので好感が持てます。
QQQについてのまとめ
投資において、なにを目的にするかによって評価が大きく分かれるETFだと思います。
長期投資で、できるだけ経費率安く、大きく分散させたい、インカムゲインを狙っていきたい、という方には正直全然向いていないのでおすすめできません。
短期中期で、アメリカグロース株、しかもハイテク株を中心に買いたい、しかし、すべてを網羅するのも管理するのも面倒くさい、という方にはうってつけです。
やはり、アメリカという国のハイテク株の伸びはすごいです。日本は勝てないなという感じがします。
常にVCによる投資が行われ、ユニコーン企業が多く、そこからナスダックに組み入れられる企業も少なくありません。
デメリットとして、割高なのと、経費率も若干高めなことです。
また、暴落時にもめっぽう弱いでしょう。逆に言えばむしろ暴落時には買い増ししたいETFでもありますが。
私は、若いうちはとにかくインカムを増やして、リスクをガンガンにとって資産を増やすことに邁進すべし、との考えに至っています。
株式投資については
アメリカ一本はだめ、割高だし、おそらく伸び悩む、調整が近い。
これまでのシーゲル派のようなセクターのみの投資も歴史に見合わない形になってくると思います。
それは、世界が劇的に変化を迎えており、構造そのものがこれまで100年とは異なってくるからです。
アメリカについては、ヘルスケア、テクノロジーを中心に投資をしようと思います。
ETFでいえば、VHTとこの、QQQです。あと、本当は大麻ETFを買いたいのですが、日本では買える証券会社がありません。
新興国も忘れてはいけません。完全に割安です。不安材料も後を絶ちませんが、とはいえ投資しない理由があまり見当たりません。
ですので、割安国を中心に新興国にも投資していきます。ETFでいえば、VWO、ERUSなどです。
アメリカ以外の先進国も割安です。ヨーロッパやオセアニアがこれに該当します。VGTやEFAがよいと思います。
日本株は小型株への短期投資、10%上がったら売る、10%下がったら損切りのルールを徹底する。
以上で、だいたい時価総額比とGDP比の間程度の割合で、投資していこうと思っています。
となるとこのQQQはエッセンス的な意味あいで、きいてくる、使い方としても香辛料、辛めのスパイスになるのではないかと思っています。
QQQを買うことができるネット証券一覧
SBI証券
楽天証券
ではまた
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