これまで、私はつみたてNISA(積立NISA)において
eMAXIS Slim(イーマクシススリム)シリーズの「eMAXIS Slim先進国株式」と「eMAXIS Slim新興国株式」の両方を先進国株と新興国株を時価総額比率に合わせて(だいたい88:12)積立設定すればほぼ完ぺきであると言ってきました。
各ブログでも各所でeMAXIS Slim全世界株が出たら投資信託界に激震が走ると噂されていましたが、ついにその産声を上げることとなりました。
今回はまだ明らかになっている部分とそうでない部分もありますが、急ぎ記事にしたいとおもいます。
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eMAXIS Slim全世界株(イーマクシススリム)が誕生!
とんでもないニュースが入ってきました。更新頻度が滞っていたところにまさに寝耳に水状態であります。
一通り、ブログをいくつか拝見して、裏も取りましたし、わかる情報のみ、お伝えしたいと思います。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
MSCI ACWI(除く日本、円換算)への連動を目標とします。
信託報酬率、0.142%(税抜き)、税込みで0.15336%です。
ただし、喜んでいるだけではいけません。確かに、良い商品の一つにはなるとは思います。しかし・・・
私は初期の頃は「野村つみたて外国株投信」を推していましたが、そこからeMAXIS Slimシリーズで時価総額比率で積み立てることを勧めるようになりました。
今回は完全にこの野村つみたて外国株投信と被る編成になっています。こちらとも比較検討してみたいと思います。
何点か懸念事項を上げてみます。
日本を除いている vs野村つみたて外国株投信
全世界株といいつつ、日本を抜かしています。
これには賛否両論分かれそうです。
私は無駄に日本を入れるのも外すのも好きではありません。
5%程度でいいので、入れておいてほしいなというのが私個人の感想です。
日本を除く指数として「野村つみたて外国株投信」があります。
MSCI ACWI(日本除く)、信託報酬は税込みで年0.2052%
見た目のうえではeMAXIS Slim世界株に軍配が上がりますが、実質コストではほんのわずか野村つみたて外国株投信のほうがお安いです。(野村0.245~0.248%、イーマク全世界0.250~0.257%)
しかし、野村つみたて外国株投信は販売会社が少ないことや、知名度の低さ、積み立て専用なので純資産が伸びづらいなど、運用期間が伸びてきてだんだんと弱点が見えてきており、未来が明るくは見えません。
その意味ではeMAXIS Slim世界株のほうが今後の伸びは期待できそうです。
個別に時価総額比率で設定したほうが安い
こちらが今回最大の懸念材料です。すでにほかのブログでも指摘されておりますが、個別に
・eMAXIS Slim先進国株(信託報酬0.1095%)
・eMAXIS Slim新興国株(信託報酬0.19%)
を独自に組み入れたほうがトータルでお安く設定できます。これをしない手はないでしょう、とすると存在意義として「?」が残ります。
また、独自に組み入れる場合、国内株式を入れることもできますし、そうするとさらに信託報酬は下がります。
「eMAXIS 全世界株式(日本除く)」の月次レポートをもとにすると、先進国株86.89%、新興国株13.12%というかたちになっております。
これらを自分で組み合わせると約0.12%の信託報酬になります。
なんと!!0.02%はリバランス代として毎年取られてしまうかたちになりますね。
日本を時価総額比で入れ込むとさらにお安くなります。(私はしませんが)
とにかくズボラな、何も考えなくていい人向けの商品なのだと思うのですが、だとすると、eMAXIS Slim先進国株式を100%で何の問題もない気がするんですよね。
そういうズボラな人にわざわざ新興国入れなくていいと思いますので。
まだつみたてNISA(積立NISA)での運用は決定していない
まだ、つみたてNISA(積立NISA)では運用は決まってはいません、とりあえずこういう商品が出るよ~というものです。
もちろん今後審査によって組み入れられることは確実ですが、それにしても万人におすすめできる代物かというと、なんとも歯がゆく、その痒い所には全く手が届かないような商品になりそうです。
まだ自分でイーマクシススリムシリーズを自作で作っていったほうがよさそうです。
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では