友人から
「500万円をゆうちょの定期預金に入れているが金利がかなり悪いので他の運用方法はないか」
という話になりました。
調べてみると、ゆうちょ銀行では定期金利は0.01%程度だそうで、しかも数年定期にすると基本的には引き出せないことになります。
これでは黒田日銀のもとではインフレを目指しているので、インフレ率に預金金利が負け、目減りすることにもなりかねません。
お金を育てず眠らせておくほどもったいないことはないので、かなりリスクを抑えた形での株式投資を勧めました。
その内訳について今回はお話していこうと思います。2回にわけてお伝えしていきます【こちらの記事は前編です。】
Contents
【はじめに】500万円の置き所としてイオン銀行・楽天銀行開設、預金金利0.1%
まず、500万円をいきなりすべて投資に突っ込むわけではないので、ひとまず置いておく口座を作成します。
おすすめの銀行は
・イオン銀行
か
・楽天銀行です
どちらも預金金利で常時0.1%にすることが可能です。
イオン銀行で口座を開設するメリット【イオンカードセレクトを同時申し込み】
どちらを開設すればよいか分からない方もいると思うので、私が考える判断基準を書いていこうと思います。
イオン銀行を開設する場合、イオンカードセレクトというクレジットカード(WAON一体型)の申し込みが必須になります。
この場合、イオンカードを最大限使ったほうが良いことは想像に難くないと思います。
ですので、近くにイオン系列のスーパーやコンビニがある場合やWAONが利用できるような状況があるならば、イオン銀行とイオンカードセレクトを開設したほうがいいと思います。
イオン系列(イオン~~など)
オリジン弁当 ミニストップ マルエツ マックスバリュ カスミ ベルク
いなげや アコレ まいばすけっと ダイエー 光洋 マルナカ ビッグ・エー レッドキャベツ
ウエルシア メディカル一光 ツルハホールディングス クスリのアオキ ウェルパーク などなど
また、夫婦で共通口座を持ちたいという方にもイオン銀行はおすすめで、家族カードを作ることが可能なので、名義はどちらか片方になりますが、2枚カードを持てます。楽天銀行ではできない芸当です。
また、ゆうちょ銀行ATMだと手数料が無料になります。これもイオン銀行のメリットです。
最近ファミマにもゆうちょATMが増えてきましたので。
楽天銀行で口座を開設するメリット【楽天証券を同時開設】
楽天銀行を開設する場合、証券会社をまだどこにも持っておらず、新しく証券会社も開設したいときには大きなメリットになります。
というのも楽天銀行で預金金利0.1%を得るにはと楽天証券を連携させる(マネーブリッジ)必要があります。
イオン銀行がクレジットカード発行が必須であるのと同様に、楽天銀行で金利を最大限享受するためには証券会社の申し込みが必須なのです。
楽天証券はSBI証券、マネックス証券と並んで優良な証券会社だと思っています。
信託報酬が低い投資信託の商品も多いです。
間違いなく実店舗の証券会社より便利でよい商品が多く、銀行との連携もできていますのでおすすめです。
他のネット証券と比べてこれといった強みがあるわけではないですが、UIが比較的よいので見やすいと思います。
また、楽天銀行はハッピープログラムに加入すると、3回はコンビニのATMから無料で出入金できます。
3回出入金が無料、しかも、多くのコンビニで利用できるのはありがたいですね。
なにか入用になった時など気軽に利用できます。しかも今回500万円を入金する予定なので、スーパーVIPですね。
また、最近楽天証券は楽天カードとの連携を強め、楽天カードで投資信託など商品を買うと100円につき1Pの楽天ポイントを付与することを決定しました。
これは証券会社に激震が走るビッグニュースです。
これを機に楽天銀行・楽天証券・楽天カードと楽天まみれになるのも手かと思います。
500万円の運用法、海外ETFに投資する
銀行にひとまず500万円入れることに成功しました。
次は運用です。
500万円ほどの大きな額である場合、投資信託で少額積立をするよりも、ETFに投資をした方がよいと思っています。
どの海外ETFを購入するかについては悩みます。
候補は2つ
VT(のちに説明する「組み合わせVT」含む)
と
VTI
です。なぜその2つがよいのでしょうか。
投資先その1、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
VTは、某ブログでは「クソ」扱いされています。
知らない方向けに簡単に書くと、
ETFとは上場している投資信託で、VTもVTIもアメリカ市場に上場しています。
VTもVTIもバンガード社という(新日プロレスのカード会社じゃありません)アメリカの大手投資会社です。
VTは世界中の時価総額の98%を網羅している商品です。
時価総額比で株が構成されているので、世界中の株を含めることになります。
それにより、世界の平均値を目指すというということになります。
メリットとしては、マルキール先生が著書で言う通りの世界分散投資がそのまま実現できるというメリットです。
この100年、株式は綺麗な右肩上がりを見せています。(下記図参照)
世界中の時価総額の株価を低い信託報酬で買うことができるというのがVTの大きなメリットになります。
ここ100年の株式市場ではアメリカが強いですが、今後50年はどうなるかは誰にもわかりません。
わからないのであれば、常に時価総額比に連動するVTは不確定な未来に対してバイアスがかからない状態で投資ができます。
デメリットとしては
「これまで100年間勝ち続けているアメリカに集中投資できない」
ということです。
つまり、世界中に投資をするということは、買っている市場にも投資し続け、負けている市場にも投資し続けるということを意味します。
「もしも」アメリカが100年後も、これまで同様に勝ち続けるという確証があるのならば、他の市場には目もくれず、アメリカ一本にすればいいと思います。
しかし、この100年がそうであったように、綺麗な右肩上がりをしていたのはアメリカだけではないし、アメリカ以上にリターンを残した国もあります。
結果的に今後数十年、アメリカが勝つ可能性は他の国々に比べて高いとは思いますが、その確率は100%とは言えません。
なので、VTはある程度の割合入れておきたいと思います。
今回でいうと、500万円の投資のうち、100万円はVTに回したいと思います。
※といいたいところなのですが
これはあくまで「簡単に投資したい人向け」なのです。
私は信託報酬をできるだけこだわりたい性分なので、さらにこだわりたい人は3つのETFを組み合わせて最強VTを自分で作ってみてください。
最強VTの作り方:【VTIとVEAとVWOを時価総額比に合わせてカスタマイズする】
詳しくは別記事で書きたいと思います。(作成次第リンク貼ります。)
投資先その2、VTI(バンガード・トータルストックETF)
実は上記の「最強VT」の作り方にも含まれているこのVTI
アメリカ市場全体に投資ができる優れものです。しかも信託報酬が脅威の0.04%です。
もう、正直これだけ買えばいいじゃないか、という人の気持ちはわかります。
それくらい優良なETFであることは間違いありません。
デメリットとしては、アメリカが成長し続けるとは誰も予想ができないということです。
株はギャンブルですが、ギャンブルでは、これまで99回黒が出ていても、次に黒に賭けた瞬間に赤になったりするものです。
それがギャンブルです。誰にも予想はできません。
ただ、確率が高いものに賭け続けることも、ギャンブルでは勝てる要素ではあります。
馬券では常に1番人気に賭け続ければ大負けしないという賭け方が実際にあります。
そういったいみではVTIは優れたETFですが、これ一本で勝負するのは少し怖いなと思います。
個人的には組み合わせVT(VTI+VEA+VWO)で、VTIを気持ち多めにしておくのが最適ではないかと思います。
今回はここまで
次回は500万円の運用法の続きについて話していこうと思います。では