タバコは嫌いです。タバコが嫌いです。
臭いし、マズいし、価格は高いし、税金漬けだし、特に覚醒効果も安心効果もなく薄いし、ムセるし、煙がうざいし、服に臭いがつくし、女性に嫌われ気味だし、据える場所も限られてるし、そのうえ健康にも悪いときてます。
こんなものを現代日本で吸うヤツはどうかしてると本気で思います。イメージが悪すぎます。自分の株価を低下させているとさえ思います。
次元大介やスパイク・スピーゲルのようなアニメキャラ
ブルース・ウィリスなどのハリウッド俳優
ヤクザ映画に出てくる人、出版社の夜勤、文学作家、クリエーター
これらはタバコが似合うと思いますが、少なくとも私には似合いません。
先進国ではタバコは規制の方向に向かっているし、なんなら大麻解禁へ向かっており日本だけが取り残されている状況です。カナダ大麻企業がアメリカで上場したのも大きなニュースで報じられたところです。
そんな中で英国のたばこ会社ブリティッシュ・アメリカン・タバコを購入しました。
ではなぜこんなタイミングでタバコ銘柄を買ったのか、その理由、企業分析を行っていきます。
ではいってみましょー
Contents
たばこ銘柄ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)とは
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(British American Tobacco Plc)は上場するたばこ銘柄のなかで、世界2位の会社です。
200種以上のブランドを約200ヵ国の市場で展開し、世界の成人喫煙者10億人のうち8分1の喫煙者がブリティッシュ・アメリカン・タバコを選択しており、55ヵ国の市場で第1位の売り上げを誇ります。
ちなみに世界第1位はアメリカのフィリップモリス(PM)です。
イギリスのインペリアル・タバコ(現在のインペリアル・ブランズ)とアメリカ合衆国のアメリカン・タバコ・カンパニーのジョイント事業として設立されました。なので企業名に「アメリカ」を冠しています。
個人的にはF1の「B・A・Rホンダ」のメインスポンサーであったラッキーストライクが印象的です。
大人になってわかりましたが「BAR」は「ブリティッシュ・アメリカン・レーシング」なんですね。
当たり前のことなのですが「あぁ、そうだったのか!」となりました。
2017年1月にR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの買収を発表しました。
BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)だけで年間の税金を5兆円ほど支払っております。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の基本データと企業分析
ティッカー:BTI
本社:イギリス
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場(ADR ※ADRについては後述)
配当:4.824400%(税引前)5月と11月に配当。
PER:16.874608
PBR:1.55倍
ROE:87(10年平均ROE:48.4%)
CAPEレシオ(シラーPER):11.33
ブリティッシュアメリカンタバコのこれまでのキャッシュフロー
綺麗な右肩上がりを見せています。
なによりこれだけフリーキャッシュフローがあるのは驚異的です。
配当に使えるわけです。
営業CFマージンは10年平均26.97%と非常に高い水準にあります。
たばこ企業はそもそも投資CFをあまり必要としないビジネスモデルですので、て潤沢なフリーCFを生み出しています。
売上高と純利益
売上高も、純利益も安定しています。単位が億ポンドと聞くと、途轍もないなと思います。
しかも、2017年からはR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー(R. J. Reynolds Tobacco Company、略称:RJR)を買収しています。
それによって売り上げや純利益も伴って大きくなっています。
今回は下手にグラフにバイアスをかけたくなかったので、2016年までのデータを使っています。
ブリティッシュアメリカンタバコの株価チャート
1980年から大枠で右肩上がりです。
2000年辺りからはFDAの規制でしょうか、または業界再編などもあったかと思います。
このまま落ち込めばたばこ産業の落ち込みもあるかと思いますが、きちんとその後また上がっています。
ブリティッシュアメリカンタバコの増配率
1999年から19年ずっと増配を続けている企業です。驚異的です。
ブリティッシュアメリカンタバコの一株配当、配当性向
一株あたりの配当が綺麗に伸びてますね。もはや美しい。
ブリティッシュアメリカンタバコを買った理由
上記を見ればわかるように、完全に配当狙いです。安定しています。
そして株価がほんのりと割安だったからです。
バイ&ホールドしていく株になると思います。
そして、落ちてきた時に買い増しも行うと思います。
タバコ銘柄を批判、気にする人の理屈としては
「先進国ではすでに嫌煙で、徐々に廃れていく」
「成長は鈍化している、これからは伸びない」
というものです。しかしこれらは果たして正しいのかどうか疑問です。
タバコ銘柄がこれからも廃れない理由
売上の75%が新興国
たばこがこれから売れなくなるな、と思っているのは我々が先進国の考え方の枠組み内にいるからです。
新興国では、日本がそうであったようにタバコがスパスパ吸われています。
健康志向になっているのは先進国であり、新興国にとっては健康なんかよりも金をくれ、そのために必死で働く、食う、飲む、吸うといった様相を呈しているのです。まさにちょいと前の日本です。
日本だって、これだけ喫煙者にとって難しい環境になっても尚、今でも喫煙者は多いです。
80~90年代はTVでも普通にタバコを吸って収録を行うような状況でした。
たばこに対する規制が強まったのはこの10年ほどですが、それでも日本はJTとズブズブの関係を築いているので、例えばJTが潰れることは天地がひっくり返るようなことが起きない限りありえないでしょう。
話が少しそれましたが、いずれにしても、新興国でこれだけ売り上げがある以上、あまり心配する必要は実はないのです。
日本では加熱式タバコが流行
新興国ではタバコはこれからも吸われるという話を先ほどしましたが、では日本ではどうなっているかというと最近隆盛を極めているのが加熱式タバコです。
アイコスが日本では爆発的に売れ、知名度もあります。
アイコスはフィリップモリスの製品です。
ブリティッシュアメリカンタバコはglo(グロー)が加熱式タバコの製品になります。
gloは画像にもあるように、更に本物のタバコに近づけるため、neoという進化版を出して巻き返しをはかっています。
私は吸わないので、加熱式たばこを使っている人はぜひ使ってみてください。
アイコスの影に隠れてしまうような形になっていますが、加熱式たばこ自体が最近のものなので挽回は可能だと思っています。(2018年1月時点では80%もの人がIQOS、15%がglo、5%がJTのブルームテックという結果もあります。)
加熱式たばこは日本のみで流行、世界に今後広がるか、大麻が流行るか
一方他の先進国ではどうかというと、多様化が図られ、難しくなっております。
ニコチンの含まれない電子タバコのようなもの、VAPEも流行っていますし
なにより、タバコをわざわざ吸わなくても、もっと健康的で、様々な効果も高い大麻が先進国では解禁している国も少なくないので、今後は大麻にその立ち位置を奪われてしまう恐れもあるのですが、それでもタバコはなくならないと思いますし、
むしろここまで大手のタバコ産業は大麻産業へのM&A、買収を考えていないわけがありません。
おそらく大麻産業が発展してくるのを待って、各タバコ産業はそちらを買収する可能性が高いです。
となるといずれにしても、フィリップモリスやブリティッシュアメリカンタバコは廃れません。
ではなぜフィリップモリスではなく、ブリティッシュアメリカンタバコを買ったのか。
それは「ADR」という日本にいる投資家にとってのメリットを享受したいと思うからです。
ADRとは
ここではADRとはなんぞやということで、引用させていただきます。
ADR(米国預託証券)とは、「American Depositary Receipt」の略称で、もともとアメリカの投資家がアメリカ以外の外国企業に自国通貨(ドル建て)で投資できるように作られたものです。
外国企業の株式を信託銀行などの預託機関(BNY Mellon, Citi Bank, Computershare Trust Co., Deutsche Bank, J.P. Morgan Chase)に預け、これを担保にADRという証券を発行し、通常の米国株式と同じようにアメリカ市場で売買できるようにしたものです。
引用-ADR(米国預託証券)とは -
つまり、ドル建てで購入することができます。
米国株の場合、現地課税で配当金に対して10%を取られるのですが、それがなく
配当金から源泉徴収されるのは、日本における20.315%のみとなります。
これからも成長を見込んでBTI購入
大きなミスが無い限り、10年スパンでバイ&ホールドしていきたいと思います。
経過、配当などが入ったらまた報告したいと思います。
では
ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)の株購入おすすめのネット証券一覧
SBI証券
楽天証券
マネックス証券